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228号

2024/06/24

 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」―。いまから約2500年前の中国は春秋戦国時代の末期にあたり、国家間の争いが絶えなかったと伝わる。その中の一つ、呉という国にいた将軍の孫武が著した兵法書『孫子の兵法』の中に記されたのが冒頭に掲げた格言だ▼戦う場合には、敵と味方の両方の情勢をよく知った上でならば、100回戦っても負けることはないという意味が込められている▼日本では平安時代の武将・源義家や戦国武将の一人で“風林火山”で知られる武田信玄が、ヨーロッパではフランス革命の英雄、ナポレオン・ボナパルトが『孫子の兵法』を読み、自身の戦術に活かして成功を収めたという。また、現代のビジネス書などでも会社の商材の特徴と顧客のニーズを知ることの重要性を説く際にこの言葉が紹介されることも珍しくない▼大学入試においても志望校に対する傾向の把握と対策が合否のカギになることは間違いない。大学進学を目指す受験生のみなさんは、夏に最盛期を迎えるオープンキャンパスに参加して志望校を絞り込みたい。9月以降に本格的に始まる入試に万全を備えて臨むことができれば、必ずや合格をつかみ取ることができるはずだ。

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