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240号

2025/06/18

61日は「衣替えの日」だという。街行く人の装いが切り替わり、少し早い夏の到来を実感する▼衣替えのルーツは平安時代の「更衣」という宮中行事に由来する。当時は旧暦の41日と101日に行われ、夏装束・冬装束にそれぞれ改めた。衣服のみならず室内の調度や敷物も入れ替えたこの儀式は、新しい季節の訪れを告げる風物詩として、人々の気持ちまでも一転させたことだろう▼夏服に切り替わるこの時期は、制服だけではなく、自分自身の学習習慣を見直す良い機会かもしれない。毎日の勉強の取り組み方や目標を再確認し、必要であればスケジュールや勉強法も一新してみよう▼最後の高校総体を控える高校生の中には、部活動との両立を難しいと感じる人も少なくないだろう。その場合は、身の回りを整えるなど勉強に集中しやすい環境づくりから始めてみてはいかがだろうか。気持ちも自然と引き締まり、新たな一歩を踏み出すきっかけになるに違いない▼次の衣替え期間を迎える頃には、本格的な受験シーズンが到来する。一年で最も日が長いいまこそ、気持ちや生活リズムを新たにする絶好のタイミングだ。衣服と共に、「心の衣替え」も完了しておこう。

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