251号
2026/05/13
風薫る5月。街路樹に目をとめると、春を彩った桜がいつの間にか、瑞々しい若葉に移り変わっていることに気づく。新緑の季節の到来が、年々早まっているように感じる▼この時期につい口ずさみたくなるのが、「茶摘み」の歌だ。初夏の茶畑で見られる情景を歌ったもので、「〽夏も近づく八十八夜」から始まる歌詞を、小学校で習って覚えている人も少なくないだろう。▼八十八夜とは、立春から数えて88日目のこと。この日以降は気候が安定して霜害の心配が減ることから、本格的に農作業を始める時期の目安になったという。「八十八」を組み合わせると「米」の字になることや、末広がりの「八」が二重に入っていることから、農家にとって縁起が良い日として重視されてきた▼令和8年の八十八夜は、5月2日にあたる。夏に向けた準備をするのに好適な時期に際して、勉強や部活動など、いま取り組んでいることにあらためて本腰を入れてみるのも良いだろう▼ちなみに、「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと、一年間無病息災でいられる」とも言われている。香り高い新茶で心身を整え、八十八夜を一つの節目に、勝負の夏へ向けた受験勉強に本腰を入れたい。
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