252号
2026/06/13
ゴールデンウィークが終わり、祝日のない6月は心身ともに疲れが出やすいとされる。この時期に旬を迎え、疲労回復に役立つといわれるクエン酸が豊富に含まれている「梅」は、いまの季節に最適な食べ物と言えるだろう▼梅には花を観賞する「花梅」と、実を食用とする「実梅」がある。実梅の栽培には多くの手間と時間が必要だ。成長が早いため、品種によっては年3回の剪定を行わなければならない。これを怠ると必要な枝に十分な養分が届かず、実付きに影響する。また、一本の木だけでは実がなりにくいため、開花時期が同じ別品種を近くに植えて受粉させる必要もある▼こうした地道な手入れを積み重ねることで、ようやく梅は実を付けるという。これは私たちの日々の努力にも通じるものがあるだろう。努力はすぐに結果として表れるとは限らず、「いま取り組んでいるものに意味はあるのだろうか」と不安になることも少なくない。しかし、一つひとつの工程に粘り強く取り組むからこそ、梅の実が育つように、望む成果も少しずつ形になっていく▼旬の梅で疲れを癒やしながら、一日一日の努力を積み重ねて欲しい。いつか大きな実を結ぶ日を夢見て、歩み続けていこう。
