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【第51号】

2008/05/01

 5月と言えば、大型連休GWが頭に浮かぶ人が多いだろう。休日が多くて、浮かれ気分になりやすい。時間の使い方が問題となる▼AO入試で合格した生徒が浮かれて困っているという声を、よく聞く。合格した大学から課題があっても、絶対的な効果があるとはいえないようだ▼たしかに高校生ぐらいは遊びたい年頃。勉強と遊びを両立させることが大きな課題となる。しかし、遊びほうけていては、もったいない▼「もったいない」という言葉は、「勿体(もったい)」を「無い」で打ち消した語。「妥当ではない」「不届きだ」が、もともとの意味で用いられてきた。転じて、「ありがたい」「粗末に扱われて惜しい」などの意味になったという▼日米中韓の高校生を対象にした日本青少年研究所の調査によると、「親はいつも節約精神が大切という」という設問に、日本だけが肯定する回答率が半数を下回り、最低だったという▼「もったいない」は、「MOTTAINAI」と英訳され、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんも提唱するほど。もともと日本の言葉が、外国で使われることはすばらしいが、日本人が節約精神を忘れてしまっては情けない▼もう一度「もったいない」精神で、有意義な入学前の時間を過ごしてもらいたいものだ。

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