トップページ > 大学ニュース・イベント情報 > 熱戦の英語ディベート大会 JPDU

前の記事 | 次の記事

熱戦の英語ディベート大会 JPDU

2006/12/25

 「医療現場に市場原理を持ち込むべき」、「動物の権利を認めるべき」。そんな議論を英語で展開する学生たちがいる。日本パーラメンタリーディベート連盟(JPDU)という学生団体だ。パーラメンタリーディベートとは、イギリスの国会を模したディベートスタイルである。

 ディベート歴2年半未満の大学1、2年生を中心にした第一回新人大会(11月25日に予選大会、26日に決勝大会)が行われた。逸見聡美さん、佐々木拓真さんのICU-Cチームが、優勝チームとなった。

 このディベート方式では、スピーチの直前まで議題は発表されない。議題が出題され、競技者たちは、わずか20分で議論の組み立てをする。この20分の過ごし方で勝敗が決まることは少なくないため、真剣そのもの。『イミダス』などの用語辞典は、ディベーターの必需品。これらを使って、対策を練る。

 勝ち抜くためには、英語力はもちろんのこと、議論の構成力などが問われてくる。
 決勝戦は、議論のズレが勝敗を分けた。優勝チームは、対戦者が初めに設定した議題のズレを指摘し、そこから自分のペースに持ち込んで、勝利を得た。本質的な議論をする難しさを感じさせた。

 経験の浅い学年に活躍と成長の機会を与えることが目的で行われたこの大会。当然のことながら、惜しくも敗戦してしまったチームたちは「悔しい」と口をそろえる。そういった気持ちを忘れないことが、上達の近道となるのだろう。

前の記事 | 次の記事