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【第42号】

2006/12/25

「ゴホゴホ」と、風邪がはやってくる時期になってきた。違いがわからないが、「今年の風邪は……」というフレーズが聞こえてくる。風邪の感染源のうち90%近くはウィルス感染という。

ここ数カ月の教育に関する報道は、まるでウィルス感染したかのようだった。必修逃れ問題、教育基本法改正、慶應義塾大学と共立薬科大学の合併発表、給食費の滞納問題。毎年恒例のその年の世相を表す漢字に「命」が選ばれたほど、いじめ問題も騒がれた。特に、必修逃れ問題に関しては、急に熱が上がったかのように、各県の未履修の高校数が一斉に報道された。

風邪を治すには、大きく分けて医者に診てもらうか、自力で治すのかがある。

「教育再生」が安倍内閣の最重要課題とされ、発足した「教育再生会議」。この会議がはたして医者役となるのだろうか。「メンバー選定に問題があるのでは?」などと批判の声もあるが、どんな?処方箋?を出してくれるのか。風邪を治すように、やるからにはやってもらいたいものである。

自力で治す方法ももちろんある。本紙アンケートで「あれこれ騒がずそっと見守ってほしい」という声もあり、風邪には安静にするという方法がいいと言われている。

07年の干支は亥(猪)。安静にして元気になった後は、いい教育に向かって「猪突猛進」に突き進む年になればと願う。

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