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【第46号】

2007/08/25

夏の風物詩ともいえる甲子園の全国高校野球選手権。今年はダークホース・佐賀北高校が初優勝を果たした。優勝までには数々のドラマがあった。

初戦から延長再試合、強豪・帝京高との延長13回の攻防、最も長いイニング数を戦いながら、決勝戦に挑んだ。決勝戦も4点差を追う8回裏の逆転満塁ホームランで、深紅の大優勝旗を勝ち取った。

甲子園球児には、これからは進路選択というドラマが待っている。プロ、大学、社会人、最近ではメジャーという選択肢もある。中には野球を辞めるという選択肢もあるだろう。それぞれの人生のストーリーが展開される。

念願のメジャーデビューを果たしたものの、先日、戦力外通告を受けてしまった桑田真澄投手。桑田選手は甲子園の優勝投手となり、進路はプロと大学進学の狭間で悩んだ。巨人に入団し、エースとして活躍するも、肘の手術などで引退のピンチを何度も乗り越え、39歳でメジャーに挑戦した。

退団を余儀なくされても桑田選手は、「メジャーで投げさせてくれた球団に感謝」と会見。戦力外通告を受けて、なかなか言える言葉ではない。

野球人としての生き方を全うし、さまざまな経験を積んだからこそ言える言葉だ。いま各大学はキャリア教育に力を注いでいる。「キャリアとは何か」を改めて考えさせられた。

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